定年が80歳になる日を想像して | 人材の価値を高め、強い組織作りをお手伝いする会社。コンサルティング、研修サービスの提供。神奈川県横浜市。

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定年が80歳になる日を想像して

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ダイバーシティ関連の記事について、ニュースクリッピング形式で取り上げています。

2017年初めての配信です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年を振り返ると、働き方改革がずいぶんと着目された年でした。

働き方改革とは、狭い意味では労働時間削減や
リモートワークの導入などが挙げられるかと思いますが、
一部ではもう少し広く働き方改革が議論されています。

例えば、
・定年延長、定年撤廃
・ホワイトカラーエグゼンプション
・兼業是認(→推奨する企業も)
など

その背景に大きく横たわっているのは、
「働ける期間が伸びつづけている」ことにあると思います。

国連の推計によると2045年の日本には「平均寿命100歳時代」が来る
あるいは
日本在住の今10歳の人の半数は、100歳まで生きる
などと言われれています。

統計のとり方次第なので懐疑的な目もあるようですが
働ける年齢は確実に上がりそうな気がしますね。

その頃には定年は80歳くらいになってるのでしょうか。
年金財源などを考えると、とても現実的な話に思えます。

経営側としては、こんなことを想像します。
『60年間、正社員として雇い続けるリスク』
→ 組織の新陳代謝を考えると、どうなんだろ?

『経営者の若返りを図る方針とギャップが生じる』
→ 40代で抜擢され経営に入ったらその後どうする?

など

働き手としては、こんなことを想像します。
大卒で定年まで働いたとして、約60年間が就労期間となるわけですが
『そんな長い期間、止まらず走り続けられるんだろうか。』

物理的な制約もしかりですが、
精神を保つという意味でも、60年同じ調子で働き続けることは
(途中、人事異動で変化はあるにせ)人と組織双方にとって、
果たして健全な状態になるのか。

60年、心身ともに健康で長く働き続けるためには、
就労可能な期間中、働き方に緩急をつける事が一つの解に思えてきます。

例えるなら、
”フルマラソン”より
”ハーフマラソン+ファンラン”
この方が、結果、楽しく、長い距離を走れるかもしれない。
(この例え、伝わりますか)


ライフステージや人生のバイオリズムに合わせて
働き方を変えたい人が増えていく
となった時に、受け皿である組織はどうあるべきか。

組織は、人材のリテンションを考えるためにも、
「働き方の多様性を受け入れざるを得ない」
「組織への出入りの敷居を下げる」
事なのかなと思います。


ちょっと架空の人物像を描いてみました。

(1)大学卒業して1年間世界を放浪し、通年採用で企業に就職する。
(2)10年働き社会人基礎体力をつける。
(3)サバティカル休暇を取得し1年間ボランティア活動に行く。
(4)復帰し数年働き、育児休業を取得。休業中にNPO組織でインターンを行う。
(5)復職し、その後猛烈に働き、途中50歳で兼業を始める。
→ 勤めていた会社の正社員身分から業務委託に切り替え、
  利益相反のない他社の経営支援も同時に行う
(6)80歳でリタイア

まだまだマイノリティですが、
こんな働き方をする人が、ぼちぼち出てくる。
なんせ、職業人生60年ですから、変化が欲しい。


上記の働き方に必要なのはそんな大げさなものはなく
・新卒採用編重主義から通年採用とすること
 ご参考 ヤフー新卒一括採用撤廃し通年採用に
 http://pr.yahoo.co.jp/release/2016/10/03b/
・サバティカル休暇制度(使途に制限がない職務を離れた長期休暇のこと)
 ご参考 本メルマガ過去ポスト
 http://www.creative-class.net/column/mgmt_hr/post_66.php
・兼業容認
 ご参考 サイボウズ副業開始を積極採用
 https://topics.cybozu.co.jp/news/2017/01/17-1601.html
・多様な雇用形態の準備(正社員、プロ契約etc)
くらいでしょうか。
(それがハードル高い、のは承知しております)

緩急をつけられる仕組みだからこそ、
60年同じ企業にロイヤリティを持って企業に貢献し続けられるのではないか
と思います。


もちろん、働く人が長く在籍できる制度を用意する事だけが解ではありません。
組織側にも価値観があり、成長を追求する権利がある。

いろんな価値観があると思います。
例えば、
・双方の求めるものが合致する期間だけいてほしい。
 (だから身分保障はしないがその期間は高い待遇で迎える)
・多様な経験をした人材に価値があると考える。
 (だから兼業OKにする)
・秩序を守る事、組織への忠誠心を大事にしたい
 (だから新卒採用、年功序列は残したいetc)

いろいろあって当然です。
働き手が多様である=企業側も多様であってよいと思います。
皆が一様に「働き方改革はxxが必要」と
横並びになる必要はまったくないと思うのです。

だからこそ、究極的には事例に頼らず
自組織として

『どんな人材を大事にしたいか。』
『そのためにどんな制度で報いることが効果的か』
これを研ぎ澄ますことが大事だと思います。

働く人にも組織にもよい結果をもたらすと思うのです。
青臭いでしょうか。

いまは法制度の制約(解雇のハードルの高さや
給与は労働時間への対価という観点)があり
労使双方の望む形にはなかなかなりませんが、
そこもおそらく変わっていくでしょう。
(労使、という関係ももはや古いですね)

そして、80歳まで働く前提で書いてますが、
働く以外の選択肢ももちろんあります。
個人にとっても、組織にとっても
アクティブでいられる期間が長くなることを想定して
今から準備しておくことが必要ですね

関連するキーワード
ダイバーシティ , 働き方 , 多様性 , 定年延長、定年撤廃、ホワイトカラーエグゼンプション、兼業是認、サバティカル休暇、通年採用
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